腎臓    

クレアチニンが基準値より高い/低いと言われたら?

塩分のイメージ画像

 

「健康診断でクレアチニンが基準値より高いと言われたけど、クレアチニンってどんなもの?」

クレアチニンが高いとどんな病気になるの?」

クレアチニンを下げる方法ってあるの?」

 

クレアチニンが基準値より高い/低いと言われても、イマイチわからないことってありますよね。

腎臓の状態を表すクレアチニンについてわかりやすく解説いたします。

 

クレアチニンとは?

 

クレアチニンとは、腎臓から排出される体の不要物のことで、

筋肉を動かすためのエネルギー(クレアチン)を使うと発生します。

血液検査によって測定され、腎臓の機能に異常がないかを表す指標になります。

 

クレアチニンは健康であれば腎臓でろ過され、尿に排出されます。

一方、腎臓に問題があると尿に排出される量が減少して血液に排出されてしまうため、(血液中の)クレアチニンの値が上昇してしまいます。

 

そのため、クレアチニンが基準値より高いと腎臓に異常があると推測されるのです。

クレアチニンの基準値は?

 

クレアチニンは筋肉から排出されるため、性別によってクレアチニンの基準値に差が生じます。

一般的には男性の方が女性より筋肉量が多く、排出されるクレアチニンの量も男性の方が多い傾向にあります。

 

クレアチニンの基準値は、

基準値 要注意 異常
男性 1.00以下 1.01-1.29 1.30以上
女性 0.70以下 0.71-0.99 1.00以上

単位:mg/dL

とされています。(※1

クレアチニンが基準値より低いと言われたら?

 

クレアチニンが基準値より低い場合は、腎臓に異常はなく正常に機能していることを示します

腎臓に負担を与えない生活ができているため、今後も継続してください。

 

ただ、クレアチニンは筋肉から排出されるため、クレアチニンが極端に低い場合は身体の筋肉量に異常がある可能性もあり、その場合は筋萎縮や筋肉壊死を引き起こす難病 “筋ジストロフィー” の可能性があります。

 

クレアチニンが極端に低い場合は、すぐに近くの病院で検査してもらったほうがよいでしょう。

クレアチニンが基準値より高いと言われたら?

 

クレアチニンが基準値より高い場合は、腎臓に異常があることが推測されます。

 

血液をろ過し、老廃物や毒素を体内から体外へ排出する重要な役割を持つ腎臓に異常があると、老廃物や毒素を体内に貯め続けることになってしまうため、ひどい場合には透析しなければならなくなるかもしれません。

クレアチニンが基準値より高いときに気を付けたい病気

 

クレアチニンが基準値より高いと言われたときに気を付けたい病気は腎臓病で、特に慢性腎臓病(CKD)が考えられます。

また、腎臓病が進行してしまっている場合には、急性/慢性腎不全となっていることも考えられます。

 

基本的に腎臓病は腎臓の機能が低下する病気であり、原因や症状は様々で進行具合や進行速度も異なります。

もしクレアチニンが高いと言われた際には、近くの病院で詳しく検査をしてもらったよいでしょう。

 

腎臓病の代表的な症状

 

腎臓病の代表的な症状としては、

 

タンパク尿(尿が黄色い)/血尿/むくみ(浮腫)/高血圧/尿の量や頻度が多い・少ない

 

といったことが挙げられ、クレアチニンが基準値より高く、これらの症状も自覚している場合には注意が必要です。

クレアチニンを下げるには?

 

一般的に、腎臓の機能は一度失われると回復しないと言われています。

早期に腎臓病を発見し治療することによって、これ以上腎臓の機能を悪化させないことが重要です。

そのため、日頃から腎臓に負担をかけない生活をすることが、クレアチニンを上昇させないためにできることになります。

 

具体的には、

 

  1. 生活習慣の改善(お酒・タバコを控える/運動不足の解消/十分な睡眠)
  2. 食生活の改善(塩分・タンパク質を控える)

 

などがあげられます。

生活習慣/食生活の改善もどちらも腎臓病に限った話ではないですが、健康的な生活を心がけましょう。

生活習慣の改善

 

お酒・タバコは言うまでもないと思いますが、血管萎縮や血圧の上昇を助長し、腎臓の負担となるためなるべく控えた方が良いでしょう。

 

また、運動については適度に汗をかく程度の運動は良いですが、極度に疲労を感じるような運動をするとかえって悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

 

そしてストレスや疲労を抱えないため、十分な睡眠をとることも忘れないようにしましょう。

食生活の改善

 

食生活に気を付けることも、腎臓を守るための重要な手段です。

特に塩分タンパク質に気を付ける必要があります。

 

塩分

腎臓は体内の塩分を尿として排出する役割があるため、塩分と摂りすぎることは腎臓に余計な負担を強いることになります。

塩分の1日の適切な摂取量は男性は8g未満、女性は7g未満※2)とされており、これを目安とするといいでしょう。

 

タンパク質

私たちが食べるものは、脂質・糖質・タンパク質の三つの栄養素に分けられ、これを三大栄養素といいます。

そのうち脂質や糖質は身体のエネルギーとなった後に息(二酸化炭素)や汗(水)となって体外に排出されますが、タンパク質は老廃物となって体内に残存します。

それを除去する役割を腎臓が果たしており、その負担を減らすためにタンパク質を摂りすぎないようにしましょう。

タンパク質の1日の適切な摂取量は男性60g、女性50g※2)が目安とされています。

おわりに

 

いかがだったでしょうか。

 

最後にこの記事をまとめますと、

 

  1. クレアチニンは低ければ基本的に腎臓に異常なし、高いと腎臓に異常がある可能性がある
  2. 腎臓の機能は一度悪化すると回復しない
  3. 日ごろから腎臓に負担を与えない生活習慣・食生活を心がける

 

ということなります。

 

日ごろから健康的な生活習慣と食生活を心がけることで、腎臓を大切にしていきましょう。

参考資料・引用文献など

 

※1 「検査表の見方」(日本人間ドック委員会)

※2 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」(厚生労働省)