赤血球    

ヘモグロビンが基準値より高い/低いと言われたら?

血液のイメージ画像

 

「健康診断でヘモグロビンが基準値より低いと言われたけど、ヘモグロビンってどんなもの?」

ヘモグロビンが低いとどんな病気になるの?」

ヘモグロビンを上げる方法ってあるの?」

 

ヘモグロビンが基準値より高い/低いと言われても、イマイチわからないことってありますよね。

赤血球の状態を表すヘモグロビンについてわかりやすく解説いたします。

ヘモグロビンとは?

 

ヘモグロビンとは血液中に含まれる赤血球を構成する成分の一つで、肺で受け取った酸素を全身に運ぶ重要な役割を担っています。

血液検査(血球系検査)によって測定され、血液中の赤血球に異常がないかを調べる指標となります。

 

ヘモグロビンは主に鉄を含んで酸素と結合する「ヘム」と、タンパク質で構成される「グロビン」が結合してできたものになり、「血色素」とも呼ばれ、血液が赤いのは血液中にヘモグロビンが含まれているためです。

 

ヘモグロビンが数値よりも高い/低いと、赤血球に何らかの異常があると推測されます。

ヘモグロビンの基準値は?

 

ヘモグロビンは血液中に含まれているため、性別によってヘモグロビンの基準値に差が生じます。

一般的には男性の方が女性より血液量が多いため、含まれるヘモグロビンの量も男性の方が多い傾向にあります。

 

ヘモグロビンの基準値は、

 

異常 要注意 基準値 要注意 異常
男性 11.9以下 12.0-13.0 13.1-16.6 16.7-17.9 18.0以上
女性 10.9以下 11.0-12.0 12.1-14.6 14.7-15.9 16.0 以上

単位:104/μL

となっています。(※1

 

ヘモグロビンが基準値より低いと言われたら?

 

ヘモグロビンが基準値よりも低いと言われた場合は、赤血球に異常があることが推測されます。

 

血中に含まれるヘモグロビンの量が少ないため、酸素を前進に運ぶ機能が低下しているということになります。

 

ヘモグロビンが基準値より低いときに気を付けたい病気

 

ヘモグロビンが基準値よりも低いときに気を付けたい病気は、貧血です。

貧血ヘモグロビンが全身に運ぶ酸素が十分でないため引き起こされ、様々な症状を伴います。

貧血の約9割は鉄欠乏性貧血ともいわれており、ヘモグロビンを構成し主に鉄でできている「ヘム」が少ないためヘモグロビンも少なくなっているのです。

 

また、重度の高い病気として、腎性貧血(腎臓の異常によるもの)や腫瘍(がん)、再生不良性貧血(骨髄の異常によるもの)ということも考えられます。

もしヘモグロビンが基準値より低いと言われた際には、近くの病院で詳しく検査をしてもらうとよいでしょう。

 

貧血の症状

 

貧血の代表的な症状としては、

 

めまい/頭痛/息切れ/倦怠感(だるさ)/疲労感/食欲低下

 

といったことが挙げられます。

 

ヘモグロビンを上げるには?

 

ヘモグロビンを上げるには鉄分を摂取することが一般的です。

ヘモグロビンの主成分である鉄分が欠如していることによってヘモグロビンが少なくなっていることが多く、鉄分を摂取することで改善する場合があります。

またほとんどの場合、一日の食事の中で必要な鉄分を十分に取れていないことが考えられるため、鉄分をサプリや市販薬からとるのではなく、食生活の改善として継続的に鉄分を摂取していくことが大切です。

 

1日に推奨される鉄分の摂取量は男性は7mg、女性は6mg※2)とされており、これを目安とするといいでしょう。

 

もし、継続的に鉄分を摂取しても貧血が治らない、ヘモグロビンが低いままだという方は、鉄分の欠如による貧血ではない可能性があるため、病院で詳しく検査をしてもらった方が良いでしょう。

 

ヘモグロビンが基準値よりも高いと言われたら?

 

ヘモグロビンが基準値よりも高いと言われた場合も、赤血球に異常があることが推測されます。

血液中に含まれる赤血球数が異常に増加していることを示しているため、注意が必要です。

 

ヘモグロビンが基準値より高いときに気を付けたい病気

 

ヘモグロビンが基準値よりも高いときに気を付けたい病気は多血症です。

多血症は、血液中の赤血球数が多くなることによって血液がドロドロになってしまう病気です。

 

多血症には主に2種類あり、ストレス多血症真性多血症(骨髄増殖性疾患)に分類されます。

 

ストレス多血症

ストレス多血症はその名の通りストレスが原因となって引き起こされる多血症で、高血圧であったり習慣的に飲酒・喫煙をしていると特になりやすくなります。

ストレス多血症の場合、ストレスが原因のためストレスを解消することによって改善することもあります。

飲酒・喫煙を控え、高血圧にならないような食生活を心がけましょう。

 

真性多血症

もう一つの真性多血症は、骨髄の異常によってやがて赤血球になる細胞が腫瘍となり、異常に増加を続けてしまうために引き起こされる多血症です。

真正多血症の場合は詳細な検査と定期的な通院が必要となるため、特にストレスを感じておらず、高血圧でもなく飲酒・喫煙もしていないのにヘモグロビンが高い場合は、病院へ行くことをお勧めします。

 

多血症の症状

 

多血症の代表的な症状としては、

 

頭痛/めまい/顔の紅潮/皮膚のかゆみ

 

などが挙げられます。

 

多血症は血液が濃縮されドロドロになっているため血栓(血液の塊)が生じやすく、血管を詰まらせ脳梗塞心筋梗塞につながる可能性もあるため、ヘモグロビンが基準値より高く、これらの症状も自覚している場合には近くの病院で詳しく検査をしてもらうとよいでしょう。

 

ヘモグロビンを下げるためには?

 

ストレス多血症の場合、高血圧になりやすい食生活、飲酒・喫煙が原因となっている場合が多く、それらの食生活や生活習慣を改善するなど、ヘモグロビンを下げるためにはストレスを減らすことが大切です。

 

それらを改善しても多血症の症状が治まらない場合は真性多血症の可能性があるため、すぐに病院で検査をしてもらい、適切な治療を受けてもらうようにしてください。

 

終わりに

 

いかがだったでしょうか

 

最後にこの記事をまとめますと、

 

  1. ヘモグロビンは赤血球の状態を示し、低いと貧血、高いと多血症の可能性
  2. ヘモグロビンを下げるためには鉄分の摂取、上げるためにはストレスのない生活習慣を
  3. もしそれでもヘモグロビンが下がらない、上がらない場合はすぐに病院で検査を

 

ということなります。

 

日ごろから鉄分を十分に摂取し、健康的な生活習慣と食生活を心がけることで、赤血球を大切にしていきましょう。

 

参考資料・引用文献など

 

※1 「健康診断結果の味方」(一般社団法人 日本健康倶楽部)

※2 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」(厚生労働省)